2番目の「初期設定」は、経営とはなにか?を知ることです
それにはまず経営の定義から始めます。
経営とは、企業とその成員がその目的の実現に向けて活動してその組織を正しく機能させていくことです。
その目的とは企業理念の実現のことです。
経営が正しく機能するために、企業の成員が正しく判断・行動するための基準を成文化したものが経営理念です。
つまり経営の目的は、企業理念の実現と個人の進化・向上の両立を目指すことにあるのです。
その実現のための手段が組織(企業)であり、Gはその条件となるのです。
なので組織は目的(志)を持ち、その実現を目指す仲間の集団であるのがそのあるべき姿です。
経営の定石を学ぶ
その経営にも定石があります。
それをGAMPと呼ぶことにします。
GAMPとは経営の原理原則のことで
「Generally Accepted Management Principles」
の頭文字を取ってつけられました。
いくつかのGAMPはMGを繰り返すことによって身につきます。
例えば、Fの使い方の原則やその方法がそれです。
Fはどこにかけるのか?
そのバランスはどうか。そのタイミングは適切か。それはスピードをもって投資できてるか。
Fはどこを見てかけるか?
先を見てかけているか。 データやファクト(事実)を見てるか。 全体を見ているか。
MGの設計理念は以下の5つの柱で構成されています。
1)全員経営
2)科学経営
3)戦略経営
4)研究開発型経営 MGの設計理念 「Sony means Quality」
5)積極経営
この考え方は西先生がソニーでの企業体験から生まれたものです。
それは経営に向き合うときの思想であり、手法でもあるのです。
意思決定を学ぶ
MGは意思決定を学ぶ研修ですが、その意思決定には階層と要素、手順セオリーあります。
1.階層 戦略的意思決定 戦術的意思決定 業務的意思決定 それぞれの期間レンジ。
2.要素 意志 情報 思考 選択 立案の選択 実行 振り返り 知識 共有
3.手順 PPDACからPDSS
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けない」と言いますが、経営における意思決定は天才経営者は別として
組織としての意思決定能力の精度を向上させることが勝率を上げるコツでしょう。
そのため上記のことを踏まえた訓練が必要になってきます。
不思議の勝ちをなるたけ減らし、必然の成功の確度を向上させる。
また、それぞれの要素における注意点にミス発見器を準備することでそれを未然に防ぎ、
プロセスとして共有化できれば組織としての経営力は格段に向上することができます。
しかし、それを阻害する要因も組織にははびこるのです。
阻害する要因はいくつか存在しますが、
そこに陥らないための思考もMGには用意されているのです。
STLoWSの法則がそれになります。
経営計画を学ぶ
計画とは未来の自分との約束です。
計画があればこそ、現在の自分たちの居場所、立ち位置と理想との違いがわかるのです。
目標と現在地の隔たりを認識し、目的に向かってチャレンジする。
「夢なき者に理想なし、 理想なき者に計画なし、 計画なき者に実行なし、 実行なき者に成功なし。 故に、 夢なき者に成功なし」 (吉田松陰)
それが経営計画の意義です。
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〈初出日2023.0430〉
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