ソニー歴史資料館(東京都品川区)を訪問してきました。
創業者の井深 大氏のことを学び、その思想に触れるためです。
「新しい分野を開拓してゆくことこそ、SONYの進むべき最善にして唯一の道である」
井深氏は「ソニーは大企業のモルモットだ」と当時は揶揄されました。ソニーが開発したトランジスターの技術はすぐに競合大手に真似をされ、その生産量はすぐにソニーのそれを凌駕したからです。
しかし、その様に井深氏は敢然と立ち向かい、こう言い放ちました。
「常に新しいものを追求していくのが電子工業であり、(つまりソニーイズム)ー中略ーそれをひとつ一つ開拓して商品にしていくのが、モルモット精神だとすると”モルモット精神もまた良いではないでしょうか”と言えるのではないか」
ソニーが開発した技術や商品が、結果的に大衆・消費者を満足させ、幸せにできるのなら、ソニーはそれを甘んじて受け入れる。
いやむしろ誇りに思って「モルモット」と呼んで貰おう。
ここに創業者の強烈な思想が発現されていると思うのです。
「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」
理想工場の建設には
自由・情報・革新の精神や環境が不可欠です。
それがあのソニー厚木工場の成果へと発展していきます。
創業者の思想とバックアップが無ければ、小林 茂氏が作ったあの理想工場の実現は不可能であったのです。
「人間は好きなことをやるときが、一番能力をだす」
ソニーイズムという言葉があります。
「新しい分野を開拓してゆくことこそ、SONYの進むべき最善にして唯一の道である」
この言葉の原点、源流が歴史資料館に残っています。
MGの百回帳には100期で「人間が変わる」と書かれてあります。
これは、回数を繰り返すことにより、ソニーイズムすなわち「創造性の発揮・発露」こそが
企業経営者の進む道であることを体に覚え込ませるためです。
MGには、ソニーイズムが様々な形で存在しています。
西 順一郎先生が追い求めた理想は、
井深大や本田宗一郎 小林茂の思想と行動です。
直接会って、勉強できない方ばかりなので、その著作を読んで勉強するしかありません。
思想の勉強は読書と思考からです。
MG研修の案内はこちらです。
〈初出日 2018.0725〉