経営の要諦(コツ)は 1.スピード 2.バランス 3.タイミングです
どれも大切ですが、中でもいちばん重要視されるのはスピードです
そのスピードとは「MQを生み出す速さ」のことです
そしてそれは1円のMQを生み出すのに一体いくらのF(コスト)がかかるのか? と同義語です
Fは「期間費用」とも言い、すなわち時間のことですから
この「MQを生み出す速さ」はMQ/Fで言い換えることができます
この指数のもつ意味はすごく重要です
2期から3期、4期と進んで、その指数が下がるにつれて自己資本額は増えていくからです
実際に計算してみましょう
それでは第2期の限られた資金(Cash)で、どの投資(意思決定)がMQを生み出すスピードを速くするのか?
M/Hの効率が良いのはどんな投資でしょうか?
① 小型 生産1個 販売2個 F10円 C 0円
② 小型・コン 生産2個 販売2個 F30円 C20円
③ 小型アタッチ・コン 生産3個 販売2個 F33円 C50円
④ 小型・コン・教育 生産3個 販売3個 F50円 C40円
⑤ 小型アタッチ・コン・教育 生産4個 販売3個 F53円 C70円
※F=固定費(時間) C=キャッシュ M/H指数=MQが生み出されるスピード
そして12個販売するために要する行数(日数)を算出してM/H指数を計算します
(M/H指数の算出方法 MQ÷必要行数)またこのケースは材料の購入行数は考慮していません
① の場合必要行数(日数)は17行 MQは120とします M/H指数は7.06
② の必要行数は12行 MQは120 M/H指数は10.00
③ の必要行数は10行 MQは120 M/H指数は12.00
④ の必要行数は 8行 MQは120 M/H指数は15.00
⑤ の必要行数は 7行 MQは120 M/H指数は17.14
どれが一番効率がいいのでしょう? この数値で判断すれば一番効率が良いのは⑤かも知れません
ですが④と⑤には投資するキャッシュが30円も違うのです
しかも、設備投資に1行余分な時間もかかります
現行ルールでは④が一番効率も、効果も高い投資であると考えられます
限られた時間と少ない資金の中から10円をどこに投下し、「MQを最大化させる」ことができるのか?
投下した資本・資源がMQを稼ぐ効率を考え抜く
MGの一番の知恵の絞りどころですね
まとめ
MQ最大化のための一番良い組み合わせをつねに考えること、意識すること
それが「10円のLP」です
〈初出日 2014.1019〉
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