クツ屋 画像

「クツ屋の値付け」の講義はMG研修の定番です

ここでは ①V情報の必要性と ②MQ志向の重要性 のふたつを学びますが

秋田の千葉さんから、先月こういうメールをいただきました

〈以下引用〉

この靴屋の話はあくまで“寓話”ですので
高級品と大衆品のVが同じ700円であるなどということはありえません

仮に同じ商品の話だとするなら「商品価値公式」の出番です

V=(Q+B)÷P
商品価値=(品質+使用価値)÷価格ですので分子は同じ100です

高級価格では100÷3000=3.3
中級価格では100÷2000=5
大衆価格では100÷1000=10

大衆価格での販売ならお客さまの満足は高級価格の3倍となります
皆さんならどの価格で販売しますか? 

〈引用終わり〉

※商品価値公式のVはヴァリュー、Qはクォリティ、Bはベネフィット、Pはプライスの意味です 

私たちはPとVはまったく関係ないことをMGで勉強します

しかし、この「値決めは経営」の視点からの提案は目からウロコです

つまり

1)顧客側の視点に立つなら1,000円の値付け   それが顧客のヴァリュー最大化

2)店側の視点に立つなら2,000円の値付け    それが自社のMQ最大化  

どちらを優先するのかは、経営者の志・思想です

「三方良し」の経営を唱えるのなら、自社のMQ最大化だけを考えることが必ずしも正解(経営)では無いはずです

特に地域を基盤として生きている中小・零細企業はこの視点(顧客満足度)を忘れてはいけないと思うのです

MGを学んでも、MQ至上主義になってはいけません

いつも「道徳と経済」(二宮尊徳)を念頭にした経営を心がけることがMG経営です

〈初出日 2016.0303〉