会計とは情報である

情報であるならば、それは「行動」につながるモノでなければならないし、
行動に結びつかない情報(丙情報)は雑音にしか過ぎず、むしろ無いほうが良い。

行動とはデータ(情報)が意味(意義)のあるものに変わったその瞬間に生まれるものだからだ。

Y理論経営にはふたつのキーワードがある。
それは、自由と情報である。

自由が無いところに創造など生まれてはこないし、創造の無いところには成果(儲け)もへったくれもない。
そして自由とは、相手(社員)への尊敬と信頼があってこその自由なのである。

信頼があってこそ自由があり、自由があってこそ創造(儲け)があるのだ。 この逆は無い。

また、情報をやみくもに提供するだけでは無駄である。 
公開した情報を咀嚼、理解できるようにするためには教育である。 その前段階の採用も含めて、ここは極めて重要だ。

教育があって、初めて人間はその真の意味に触れ、自分の魂を揺さぶられ、それが自主的、自律的な行動へとつながっていく。

○信頼=自由=創造
○教育=情報=行動

これが全員経営の2大必要因子である。

であるから、会計を学ぶということは情報を読取る力をつけ、行動へと結びつけるそれへと昇華させることに他ならない。 
別の言い方をすれば、データ(数字)に意味をもたせ、命を吹き込むことなのだ。

会計にはその利用目的によっていくつかの手法(システム)が存在する。

管理会計にも、求める情報によってそれぞれに適した原価計算のやり方がある。
FC(全部原価計算)が悪でDC(直接原価計算)が正義ではないのだ。 目的が違うだけなのである。

原価計算とはインプット(コスト)とアウトプット(給付)との関係を比較することである。
目的に沿った方法を選んで、原価計算を使い分ける能力を身につけることが肝要なのである。

ただ、ひとつはっきりしているのは、科学的・合理的な判断(意思決定)をしようとするのならば、数学が入った戦略会計の右に出るものは現状ではないと言える。

会計を情報として使う

1.複式簿記

企業活動の最小単位である仕訳。 毎日の経営活動を記録する最小単位であり、外部報告資料の因子となる。
財務会計へと連結する。(対外報告・過去会計)

2.原価計算

管理会計と結びつく。 必要な目的にあったシステムを使い分ける能力。

見積原価計算・実際原価計算・標準原価計算などのFC
直接原価計算のDC   (業績評価・内部管理会計)

3.戦略会計  マイツールというデータベースを使い、ソートが機能する。 

また要素法によって数量や時間の概念が導入された。
さらにそれを最小単位まで細分化して、さらにまたそれを積分してMQの最大化を科学する。
(意思決定・未来会計)

そしてこれら3つの会計を統合網羅したものがマトリックス会計である。

マトリックス会計は情報システムとしての「第4の会計・夢の会計」なのである。

そのシステムを使うためにはMGだけではだめなのであって、簿記3級とマイツールの習得が不可欠なのである。

MG研修の案内はこちらです。

〈初出日 2020.0115〉