「値決めは経営である」(稲盛和夫)といいます
MGにおける入札の瞬間は最高にスリリングでもあり、一番頭を使う(悩ます)ところです
まさに値決めは経営のキモといえますが、この値決めにも原則は存在します
まず企業方程式からP公式を導きます
PQ=VQ+F+G より
P=(VQ+F+G)÷Q
P=(VQ+MQ)÷Q
よって P=V+M となります これが値決め公式=P公式です
つまりPはVの14円+ターゲットMにより決定されます
これをターゲットP(P2)とします
またターゲットMは(G+F)÷販売計画Q で求められます
販売計画Qは稼働日数(行数)と自社の販売能力から算出できます
さて、経営計画の最大の勘どころはPを一体いくらにするのか、お客様にいくらで買っていただけるのかです
マーケットの相場価格すなわちコールP(P1)と自分が売りたい価格すなわちターゲットP(P2)との差をどう埋めるのか?
MGではその乖離を埋めるのが青チップの存在なのです
ですから、(P2-P1)÷2円=青チップの必要枚数となります
青チップの枚数が計画Fより不足するならばFを増やして経営計画のやり直しです
また当然のことですがP1(コールP)はその都度変動していくので、そのためにも青チップを何枚まで買い増しできるのかもあらかじめ計画しておきます
例) 第2期の経営計画の立案例
①F+Gを求める 例えば163円+17円=180円とする
②ターゲットMを求める 計画Qは12個(3個販売×4回)なので180÷12=15円
③Vは14円 だから
④ターゲットPは29円
⑤市場のコールP(つまり相場価格)が18円~20円だとすれば青チップは4枚~5枚必要になります もし5枚必要となればFは183円となって再計算となります
現実の経営において、青チップを筆頭とする戦略チップの本当の意味は他社との「差別化」をはかるということなのでそれぞれ各社各様の手段や方法があると思います
(新商品や新サービスも青チップなのですがもっと広義の意味での)
それは西先生が常々おっしゃるように「人と違うことをやれ」ということなのです
MGでは「違うことをする、差別化をする」その度合い(指数)が青チップの枚数に象徴されています
〈初出日 2014.1216〉