~西 順一郎先生「利益感度分析の講義」より~
世間(世の中)の常識や税理士・銀行員の云うセリフは決まってこうです
利益を出すためには
1.売上をあげなさい
2.原価率をさげなさい
3.経費を削減しなさい
すなわち
P(価格)は高いほうがよい
V(原価)は安いほうがよい
F(経費)は低いほどよい
本当にそうでしょうか?
戦略会計が教えるDCと要素法で考えることで、常識とは逆の発想が生まれます
そして、わずか3通りから125通りもの利益を出す方策が生まれて来るのです
例えば
「Vは高いほうが儲かる」 この意味は、安い材料を買うことに執着して購買の機会損失を招くことへの警句です
材料を買わないといけないときは躊躇すること無く仕入れる(例え台湾からでもです)
それが、売れ筋商品の欠品等の様々な機会損失を防ぐのです
Pダウン(値引き)が一番恐ろしいことを学びます
しかし値引きを恐れるあまり、Qがゼロになってしまえば元も子もありません
要素法はPを下げる代わりに対抗策として
Qをあといくつ増やせば良いのか
Vをあとどれだけ努力で下げれば良いのかを教えてくれます
すぐに行動に取り掛かれるのです
そして極めつけは、経費はかけないと儲からない(特にF4戦略費)
このことはMGをやればよくわかりますし、データもそれを裏付けています
MQ/FのデータをとるとFの増加とMQの増加は相関します
(f/m比率ではありません 1円のFでいくら儲けたのかという指数です)
ジリ貧の時にこそ、掛けるところにお金をかけて勝負に打って出る
常識の逆が正しいこともあります
目的はつねに「MQの最大化」です
常識の逆を行く 人と違うことをする そこに儲けの秘密がありそうです
「人の行く裏に道あり 花の山」ですね
〈初出日 2016.1015〉