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教育としてのMG:戦略マンの養成

MGの効果はいくつかありますが、「教育」の観点から見た場合、
それは資質のある社員をブリリアントワーカー・知的ワーカーに改造して行くことにあります。

見込みがあるのなら、それを徹底して訓練して伸ばす。
なんでも皆と一緒にしないことです。  出来る子も遅い子も一緒くたにする。

そういうのは不平等と言ってみんなに不満が出ます。

できる人は、どんどん伸ばしてあげる「飛び級」の考え方がMGです。

MGでは社員、工場で働く社員を「ワーカー」と呼びます。なぜレイバー(労働者)と呼ばず、ワーカーなのでしょう?

MGの理念に大きな影響を与えた小林 茂氏の思想が大きく影響しているからです。

レイバーはただ、与えられた命令やノルマをこなすのが目的で、その労働力の対価として賃金をもらう。
ワーカーは違います。  目的が違います。

「自分達で考えて計画し、自分達で実行し、自分達で振り返る」

労働はあくまで自己実現にむけた手段にすぎません。
小林氏は労働に人間性の復活をかけたのです。

人間性の復活にかけた執念が、「ワーカー」という言葉に込められています。

「Plan-Do-See」 小林イズム

そして普通のワーカーから、さらに訓練して知的ワーカーへと伸ばすこと。
それが教育面からみたMGの効果でしょう。

MGは以下に述べるI型人間ではいけません。

1.I型人間

I型とは、狭い視野と深い知識や技術をもつひとのことです。
会社に入って10年もすれば、専門スキルはある程度身につきます。

しかし、それは良く云えば「スペシャリスト」「専門家」ですが、
その実、潰しのきかない専門バカになってしまうことが少なくないのです。

会社内に職能主義やセクショナリズムが横行する下地となってしまうのです。
つまり「これは自分達の責任(仕事)ではない」という考え方です。

これは恐ろしいことです。
本来、お客様に向けるべき視点や努力が内向きの社内闘争に使われてしまうのです。

2.T型人間

T型人間とは広くて浅い視野と
深い専門知識や技術を持つひとです。

全体的・全社的視野を持ちながら、自分の職域の責任を全うしていくワーカーのことです。

トータルマンとも言います。

3.V型人間

そして、MGではT型からさらにV型人間を目指して行きます。

V型人間とはトータルマンにプラスして、
一途な向上心と飽くなき探究心  そして旺盛な好奇心を持つひとのことです。

「STLoWSの法則」を身に着け、科学的・合理的視点を持つ戦略マンになることです。

100回帳に書いてある「人間が変わる」とは、上記にあるようなV型人間になることです。

ここでも多くのひとが勘違いしていますが、MGはゲームを100回するのが目的ではないのです。
100期やるのはあくまでその目安・通過点であって、戦略マンになることが目的です。

人間には2種類あって、それはアホとリコモンです。(西 順一郎先生)

ただ100期ゲームをしただけで通過してしまうか、V型人間を目指してリコモンになるのか?
それはそのひとの持つ思想に大きく左右されると思います。

MG研修の案内はこちらです。

〈初出日 2018.0926〉