~レイバーからワーカーへ そしてプレイヤーへ~
「いまの多くの労働の状態は機械と全くおなじ働き方であり、これをレーバー(labour)という
ワーク(ワーカー)とは自ら目標や旗を掲げ、やむにやまれぬ生命の要求として自らそれに向かっていくための行動を
計画し、実行し、調整するという責任ある挑戦的な働き方である」
~小林 茂 「創造的経営」より引用~
18世紀の産業革命以降、人間性をいちじるしく疎外してきたのが、レイバーという労働の形態です
一方ではその対立概念として、自らで目的や目標を持って働く人たち
自分で「Plan-Do-See」を行うワーカーという仕事のスタイルがあります
さらに仕事自体を楽しみのレベルにまで昇華させて、働いている人のことをプレイヤーといいます
知的ワーカーの創造
人が働くスタイルは色々でしょうが、人工知能の台頭によりわたしたちの仕事は自分の
知識や感性や直感などを使った、よりクリエイティブなアイデア・新しい価値の創造と
いった部分に必然的にシフトすることになります
これはまさに西 順一郎先生が40年前に提唱した「知的ワーカー」の資質のことを言っています
MGではレイバーと云わずにワーカーと云う意味がここでわかります
人工知能の浸透・拡大は単純に仕事がなくなるということではなく、わたしたちが行う
労働の質が根本的に劇的に変わるということです
「人が働く」ということに対する価値観のパラダイムシフトがすぐそこまで来ています
つまり好むと好まざるとにかかわらず、「プレイヤー」の領域にまで踏み込んだ
仕事のスタイルが必要とされてきているということです
MGはそんな「知的ワーカー」を育成するのです
西先生の口癖は「楽して儲ける」です
これはさぼることの奨励ではありません
先生の合理主義、科学主義精神の結晶がこのように表現されているのです
つまり営業ならば足を棒にして手当たり次第に歩くのではなく、頭と道具(マイツール)を使ってスマートに稼げということ
楽(らく)して儲けるのは合理的・科学的に稼ぐことに加えて、楽(たの)しんで稼ぐプレイヤーのことも含まれて
いるような気がします
〈初出日 2016.0616〉