今日の朝日新聞朝刊(2021.1108)で、こんな記事を見つけました。
日本の大学の学長が考える「これからの社会で求められる能力」について
これは「どのような仕事・職種であれ、今後社会人に必要とされる能力」と言い換えても良いでしょう。
(記事では全国の775大学から約73%にあたる564大学から回答を得たとあります)
そこには頻繁に登場するキーワードに以下の語句が並んでいます。
「情報」
「ICT」
「データサイエンス」
「情報活用能力」
このなかで、ICTとは「Information and Communication Technology」の略称で、日本語では「情報通信技術」と言います。
通信技術を使ってデジタル化された情報を人とやりとりする技術です。
人とインターネットを介在した、人と人をもつなぐ技術とも言えます。
総務省が公表しているICTの活用事例には、主にネットワーク・情報端末・クラウドコンピューティング・リモートセンシング・ロボットを活用した様々な産業界での事例が挙げられています。
例えば、
サービス業では飲食チェーンでの食器に取り付けたRFIDタグによるデータ収集・活用。
農林水産業ではセンサーを利用した田植え作業の工程別分析。
製造業では工場でのシステム効率化や生産ラインにクラウド技術を活用した生産活動の改善などです。
また、データサイエンスとは、ビッグデータなどの経営情報を
「データ処理して、それを加工分析して新たな価値創造へつなげる学問分野」のことを言います。
この行程が一気通貫にできる人材をデータサイエンティストと呼び今、最も企業から要求される人材となっています。、
小学校でプログラミング教育が開始されたことも時代がこの能力を希求しているからでしょう。
必要とされているものは、コンピューター的思考力すなわち論理的思考力の涵養です。
どんどん蓄積されていくデータを自分で「加工・分析」して「知りたい情報や価値ある情報」に変えていく。
使えるデータにしていく。
あるいは、自分で仮説を立ててデータをもとにみんなで計画して実行、検証する。
これはまさにマイツールの思想そのものです。
この「自分で思考する」ということがすごく重要で、従来のコンピューターソフトにはその概念はありません。
入力だけ、人間がやり、計算部分はブラックボックス化し、人から思考能力を奪い取っています。
コンピューターは人間の忠実な下僕でしか過ぎません。
面倒な演算は一切下僕にまかせて、自由になった前頭葉をフル活用して創造活動をするのが本来の正しい頭脳とコンピューターの使い方です。
そしてこれからも変わらずに、社会人に求められる資質は、STLoWSの法則をベースにしたこのような情報活用能力(情報リテラシー)です。
データ処理技術はまさに日進月歩以上のスピードで変わって行きます
どんどん古くなり陳腐化していく処理技術に対して、データ分析能力は古くなるどころか経験として蓄積されてそれが知見となり、
新たな価値創造(MQの創造)へと結びついて行きます。
古くなるものと、知見となっていくもの。
当然、蓄積されて行く知見を磨いて行かなければなりません。
知見には、経営者の経験に裏付けされた勘や感覚も大いに寄与します。
西順一郎先生(MG)は、そのことをもう40年も前からその著作や講義などで述べています。
ようやく時代がマイツールに追いついてきたのかも知れませんね。
MG研修の案内はこちらです。
〈初出日2021.1109〉