経営理念とは何でしょうか?
経営者自身の経営観、人生観、価値観、目的などを明確にし
かつそれが十分に反映されている文章のことです。
この「経営者自身(自分)のことを書く」ことが大事になります。
なぜなら、中小企業にとってすべての重要な案件の意思決定機関は社長なので、
「会社ほぼイコール社長」となるからです。
会社という器(媒体)を使い、経営という行い(活動)を通して、自分は何を達成していくのか?
それを簡潔に「(美しい)ことば」で表現します。
現在の大企業も創業時は中小企業です。
創業者の志(こころざし)、DNAを大切に守って行くことが、企業の存続や盛衰を左右するのです。
社長の生き様が、すなわちその会社の生き方(経営)と直結する理由はここにあります。
なぜ必要なのか?
企業の構成員の「意思決定」の大切な基準となるからです。
大企業におけるコンプライアンスの問題、われわれ中小企業における様々な問題の多くがこの経営理念の浸透が不十分なことに
起因しています。
法律に抵触しなければよいのでしょうか?
利益だけを追い求めることが正しいことでしょうか?
それは違うのです。
時代の変化や要請から、法律は変わります。今の合法が、将来的にも合法である保証はありません。
その判断は、真なのか、善であるのか、美しいのか?
法律を超越した価値観(基準)が絶対に必要です。
このような価値観があるからこそ利益は目的ではなく手段であると言えるのです。
では、企業の目的はなにか?
それは顧客の満足の最大化、顧客の創造です。
そしてそのことが、因果的に自分を含めた社員全員の幸せ→安定したある程度の向上ある生活の実現→人格(霊格)の向上を図らしめること。
別の言い方(西式経営)をすればこれがSP経営です。
正しい意思決定とは、自分たちにとって真の価値を成文化(文章化)した経営理念に判断を求めることなのです。
われわれが企業や会社を通して働く意味はこのような経営理念に集約されているのです。
理念の浸透とはそんな経営者の分身を創造することにほかなりません。
Y理論と全員経営
これは経営者の経営スタイル(方針)です。
人生の目的である経営理念の実現を、どういうやり方で達成して行くのか。
西式MGは社員も含めた全員でそれを実現しようという思想です。
この思想に共感する経営者は、Y理論という手法を実践します。
それは、民主的かつ創造的な社風の中で
「社員自らが計画し、皆で実行し、皆で評価をし合い、そこからまた新しい意見やアイデアが生まれ育っていく」環境です。
この手法を実践する道具がMGとマイツールなのです。
「MGは思想、マイツールも思想」と云われるのはこの理由からです。
全員経営を目指していくのなら、まずは経営理念の確立からです。
MG研修の案内はこちらです。
〈初出日 2019.0808〉
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