前回の続きで、数字が苦手の人向けにまずそもそも、決算書は何を表すのでしょうか?
みなさんは、なんて答えますか?株主に報告するため?お金を借りるため?税金を計算するため?中小企業の社長様からそんな声が聞こえてきそうな。。。
はい、そうです!
決算書は会社の成績表を表します。
では、どうやってそれを表しているのでしょうか?ここがポイントですね。
決算書を理解する上で、どうしても理解しておかないといけない点があります。
1つ目は、言葉です。
決算書は言い換えると5つのカテゴリー/パートに分かれています。企業の活動で、お金が動く活動について
次の5つの性質に分解して集計することで、会社の成績表を表しています。
1)資産 資産とは、将来企業に収益をもたらすことが期待されているもの
簡単に言うと、現金とか預金、売掛金、未収金、固定資産とかみなさんが資産って言葉として使っているものと
会計上独特な資産の総称って思ってくれたらいいと思います。
2)負債 負債とは既に発生している支払義務と将来の資産の減少が予想されているもの
簡単に言うと、買掛金、未払金、借入金など将来 他人に支払をしないといけない金額の総称って思ってくれたらいいと思います。
3)資本 資産から負債を差し引いた自己資本を「資本」と呼びます。
いわゆる差額ですね。
→1-3(資産、負債、資本)は、貸借対照表に集約されてきます。
4)収益 収益とは、企業の営業活動により実現した価値の増加を言います。資本取引以外の取引で、資産を増加もしくは負債を減少させます。
難しいこと書いているけれど、お客さまにサービスやものを売った場合の対価がほぼこれにあたります。
いわゆる売上高ですね。
5)費用 企業の営業活動による成果(収益)を獲得するために使ったお金のことをいいます。
収益つまり売上を獲得するために使った支払を費用と言います。
→4-5(収益、費用)は、損益計算書に集約されてきます。
この5つに会社の活動を分類して集計することで、会社の成績が儲かったのか儲かっていないのか→損益計算書
資産は増えたのか減ったのか、負債は増えたのか減ったのか→貸借対照表を見ているのです。
言葉ばっかりでは、わかりにくいですね。次回は、言葉ではなくて図でこの関係を見ていきます。