F1からF5までの費用を固定費という言い方は良くありません(ちっとも固定ではありません)
むしろ、期間費用と言ったほうがしっくりときます
なぜなら、これらの費用は「時間当りいくら」の金額で算出されているからです
社員の給料や家賃等多くの費用は1ヶ月あたりいくら
金利や減価償却費もしかり
パートの賃金は1時間あたりいくらです
時間当りいくら×時間=F
そのトータルが金額に換算されて各Fとなる、つまり総Fは総時間を貨幣に置き換えたものと考えることができます
経営の流れを簡単にすると
ある一定の期間内に
1.材料・設備・労働力が投入されます(ヒト・モノ・カネ)
2.そして生産やその販売がおこなわれ
3.この1と2との差が、産み出される算出付加価値(∑MQ)です
生産性の向上とはこのMQが産み出されるスピードを上げることに他なりません
産み出すスピードが同じなら∑MQの総量を増やすことです
これらはすべて1ヶ月とか1年間という「ある期間内」に限定された範囲で計算されます
すべて金額で表しますが、実はこれは時間を貨幣に置き換えたものです
この1と2をアウトプットにおける「制約条件」と考えますと、これらも時間がそれぞれの制約に置き換わった・言い換えたものであることがわかります
目的関数はMQ、そしてすべての制約条件の本質は時間ということです
Fの正体は時間です
経営とはつまり「∑MQとHとの相関関係」で決まるということです
MQ/Hとは時間有効活用性の指数です
MGで云うと1行あたりに産み出す(稼ぎ出す)MQのこと、それが「生産性」です
その生産性を最大化するにはどうすれば良いのかを考える
これが経営の要諦・キモです
〈初出日 2016.1027〉