MGの第1期は本当に良く出来ています
なぜならそこにはMGのエッセンス、すなわち経営マネジメントの要素がまるごと凝縮して入っているからです
これ以上削るものが無いまでに要らないものをそぎ落とし、何が本当に重要なのかに着目させているからです
ですからそのすべてに意味があります
基本の中にこそ「真理・真髄」が宿ります
そのためには
手順をきちんと踏む・大切にすること
日常の業務を意識して行い、その質の向上に務めること
第1期を丁寧にすることでその仕組みや意図を学んでいくのです
会社の仕組みとはどうなっているのか
仕事の流れやルール作りの重要性
会社の環境整備のこと
支払と集金(回収)の手順の違い
売掛や買掛の時間差からくる利益と手元に残るキャッシュの違い
BS決算とPL決算(財産法と損益法)がある
ミス発見器の意味とは
きちんと数字のゼロを書く意味
入札カードはなぜ20円までなのか(19円以下はないのか)
期首処理でCPはなぜ必須なのか
「違い棚」に象徴される会計恒等式の説明によって会計の真髄にも触れます
そして極めつけとも云えるのが
FCで決算すると3円のGが出てDCでやれば17円の赤字が出ることです
両方とも黒字や赤字ではその違いはよくわかりません
この20円の差額がどこから来てどういう理由で赤字になったり黒字になったりする
「原価の魔術」とでも言うべきことがこれで理解出来るのです
これをきちんと説明して、それを社員教育に使わない手はありません
第1期をいいかげんに済ませたり省略するのは本当にもったいないと思います
そしてスポーツMGと揶揄される
経験者だけでよくやる1期を省略して2期からスタートするMGにも賛成できません
〈初出日 2014.1027〉