西順一郎先生が1981年に発見した企業方程式
発見のきっかけになった、ポケコン(ポケットコンピューター)を使うプログラムに「MQ戦略」があります
これは5要素のひとつを指定して(たとえばV=14円)、目標MQ(たとえば360円)を達成するために
他の要素(この場合はPとQ)をいくらにすれば良いのかをシミュレートするものです
このP戦略とQ戦略はもうおなじみですが、今回は新しく「V戦略」も作ってみました
(画像を参照してください)
どういった場面で活躍するのか?
それは小売店バイヤーがメーカーや問屋との値交渉のときです
(逆にP戦略はメーカーのセールスマンが問屋や小売店との値交渉に使います)
MGを勉強したバイヤーの戦略目標は単品ごとのMQ確保です
この商品を「何個売って、いくらのMQを確保するのか?」です
Pは競合店があるので、無茶なことはできません(ある程度相場が決まっています)
目標MQを達成するためにVを変数にして、つまりいくらで買えば何個売らないといけないのかが、1円刻みでわかります
バイヤーは店長の意見や去年の販売データを参考にしながらVとQの落としどころを決めていきます
勘と経験に頼っていた「値決め」が、ここでもある程度の科学で担保できるようになりますね
※ご注意 このプログラムはDC(直接原価計算)で算出されるVでしか使えません
このことはDCであるなら「経営を数学すること」が可能であるという証左にほかなりません
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〈初出日2018.0108〉
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