1.マイツールを操作するひとの画面を後ろから見ているとおもしろいです。
そのひとの脳の中身、思考回路を見ているような気がするからです。
どう考えて、このコマンドを選択しているのか?
次はどんなコマンドで次に進むのだろう?
などなど興味津々です。
なぜ、Fドンにこだわるのか? こんな理由があるからです。
欲しい情報を得るためには、どのような項目行が必要か?
欲しい情報をイメージして、自分で項目行が作れるか?
それを自由に作れる者が、欲しいもの(果実)を手にすることができるからです。
いっぽう、Eドンはデータを入力すれば、あとはプログラムを走らせて結果を出すものです。
でもそれはコンピューターを使う、マイツールを使うこととは違います。
そういう意味に於いて、マイツールはその人の情報リテラシーを映し出す鏡です。
2.「一行一データ」という意味は、ソートができるか?につきます。
ソートが出来ないデータは体系的に整理されていないと云えます。
昔は、「ホールソートパンチカード」というものにデータを記入し、その中から欲しい情報を集計する(抜き出す)
ために、カードの端に空けた穴に通るか、通らないかで、その選別をしました。
その選別した情報を、さらに別の条件をもとにして並び替える。
この概念が「ソート」です。
種々雑多なデータを整理・選択して、目的にかなった情報へと昇華させるコマンドがソートです。
それはABC分析から、さらに高度なOPQR分析へと昇華させてくれます。
「やることが決まる、やることを決める」 それがソートです。
ソートをする選択の自由や並べ方の選択は、コマンドを操作するあなたに委ねられているのです。
全権者はあなた自身です。
Fドンでデータの種類を決め、ソートでやることを決めていく。
それが出来るようになったとき、初めてあたなはコンピューターを下僕として使えることになるのです。
その意味でも、すぐにコマンド登録やオート化するのも良くありません。
なぜなら、そこには思索や思考はなく、ただコンピューターに使われるだけの「作業」しか存在しないからです。
せめて、その過程が見えるセミオート、いわゆるプチドンがいい。
Eドンのような仕事は「作業」ですから早晩、AIに取って代わられることは目に見えています。
これから必要なのは作業ではなく、創造力を発揮する仕事です。
自ら「Plan-Do-See」ができる能力です。
3.MGの祖とも云える、ソニー創業者の井深大氏が好んだ言葉は、「日々是創造」でした。
創造力・想像力の涵養には、Fドンから始めなければなりません。
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〈初出日2018.0515〉