戦略MQ会計の要諦は、要素法です
使用する際の注意点は、その定義をしっかりと認識しないといけません。
使う言葉の定義の認識がバラバラだとそれは「共通言語」ではなくなってしまうからです。
また、MGの持つ一番重要な科学性も失われてしまいます。
要素を定義するうえで一番重要なものはQです。
会計公準にはない「Qの概念」があればこそ、この戦略MQ会計の存在意義があると言っても過言ではありません。
Qの定義は戦略MQ会計の勘どころです。
各要素をいま一度正確に定義すると、
P= Q比例する1単位あたりの限界収益(Marginal Revenue)
V= Q比例する1単位あたりの限界費用(Marginal Cost)または比例費。
M= Q比例する1単位あたりの限界利益(Marginal Income)
Q= ある経済活動水準の単位(生産量、販売量、売上金額、投入時間など)
F= 総費用とVQの差額またはQ比例しない費用、非比例費。
G= MQとFとの差額。
そして戦略MQ会計を実践する際の、もうひとつの勘どころがQの対象です
「欲しい情報や知りたい情報」が決まれば、Qを何にするかをよく考えることです。
「Qの対象を何にするのか?」
言い換えればその単位を何にするのか?とも云えます。
その理由は、Qが制約条件の因子(原因)になることが多いからです。
また、その対象によってPとVの数値も違ってきます。
Qは「数量」であると短絡的、画一的に考えて(思って)はいけません。
自分の欲しい、知りたい情報によって、Qの対象や単位が違ってくるのですから。
想像力をかきたててください。
参考にQの一覧を思いつくままに以下にまとめました。
そうするとQは、経営の3要素といわれるヒト、モノ、カネに関係するカテゴリーに
分類できることがわかります。
工夫して知恵を絞って、自社にしっくりと来るQの対象や単位を考えましょう。
ここに戦略MQ会計の醍醐味があると云えます。
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〈初出日2022.0105〉
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