商品やサービスの購入を決定するのは「人の気持ち」です
値頃感があるということ~ それは品質とスペックと価格がバランスされていることです
スペック(あるいはベネフィット)には以下の側面があります
それは人が理想とする「真と善と美」のバランスとの関係です
それぞれ学問・道徳・芸術の追求目標といえる、3つの大きな価値概念です
経営とは結局、人とのつながりで営まれるものですからこの3つの概念が
製品やサービスに反映できてなければなりません
1.真とは科学
事実・事象の真偽を誤ることなく捉えて、正しく生きること
科学とは PQ=VQ+F+G
2.善とは技術
倫理・善悪に敏感であり、常に悪を退け善に従って生きること
科学を利用する人、すなわち技術者の倫理観が問われます
「仕事」によって自らの倫理観を鍛えられ、非常に繊細かつ重厚な考え方をもつ一流の
技術者たちを”職人”と呼びます
「頑固なこと」 それは技術が倫理の世界に位置しているからです
技術とはマイツールを使った「情報の利用技術」 「情報処理能力」のことです
3.美とは数学
審美 美しさと醜さを知り、心清らかにより美しく生きること
審美眼 人の心の情緒の作用のこと
美しいものはシンプルです スマートです そして究極です
だから数学における美の世界にも、美しい数学と醜い数学があります
新商品の開発に於いて「値付け」が一番やっかいなところにあります
必ずしも良い物が売れるとは限らないからです
職人気質による製品はPとVとのバランスが難しい
商品開発・商品販売におけるキモは、この3つのバランスが「人のこころ」にうまく訴求できるかです
訴求できたうえで、Pとのバランス(値頃感)がある
これが購入動機(機会)における「真・善・美」でしょうね
〈初出日 2016.0707〉